すべての現象には必ず理由がある【お部屋の漏電編】
ある日のこと
・・・
「取り換えて頂いたエアコンをつけるとブレーカーが落ちるんです。」
『電気が消える。・・・他に気が付いたことはありませんか?どんな些細なことでも構いませんので…』
「そうですね、しいて言えば、リビングの証明とTV、エアコンのどれかを一緒に使うと必ず、ブレーカーが落ちます。」
「何とかしてください。」
・・・
漏電してました。
このお部屋は前回、エアコンが壊れていた為に、ブレーカーが落ちるということがありましたので、お客様には不快な思いを再度させてしまうことになってしまいました。
ただ、今回はエアコンではないだろうと思ってましたが、ではどこなのか?
築年数はまずまずと古い建物ですので、最悪の場合漏電個所の特定に時間がかかるなぁと心配しました。
お客様の許可を取り、業者と立会い・最悪の場合はお部屋の移動も含めて伝え、現地へ確認に行きました。
管理会社は業者だけ向かわせますよとのことでしたが、私は自分が現状を把握しないとお客様に説明できないので立ち会うことにしました。
※すべての案件で立ち会うわけではありませんが、今回の判断は結果的によかったこととなりました。
確認に来ていただいた業者さんは他でもご一緒したことのある非常に優秀な職人さんでした。
仕事の丁寧さ、スピード、判断能力どれも一流の方でしたので、最初から安心していました。
現地で照明、TV、エアコンを点灯させるも問題はありませんでした。
業者さんは通電の確認を取ります。
エアコンには問題ありませんが、やはり漏電しておりました。
ここで、問題はどこかということ・・・
こればかりは業者さんもよくわかりません。
私は今まで漏電は腐食によるケースしか経験がありませんでしたので、腐食していそうな箇所を伝えました。
※管理会社からお部屋を当社が預かった際の状況を私は知っていたので、少しでも足しになればと思いました。
漏電個所と思われるところ
・バルコニーについてある照明
※風雨にさらされている場所であるため。
・リビングのシーリングライト
※以前は古い照明がついておりました。破損もあったため管理会社が交換してくれていましたが、もしかすると配線も劣化しているのではないかと考えたため。
ありました。
リビングの照明でした。
コードに亀裂が入っています。
・・・これ、劣化でもなんでもないんですよね。
取り付けた業者のミス。というか、雑な仕事のせいです。
取り付け器具もべつのものを流用してたようです。
もちろん前回の取り付けと今回確認に来ていただいた業者さんは違うところです。
まぁ、こちらとしては照明なんてどんな取り付けをされていようが、きちんと機能してくれていれば問題はありませんが、これはあまりにもひどい。
正しく付け直していただき、通電のチェックを終えて、作業を終えました。
ミスは誰かが(どこかが)きちんと機能していれば防ぐことができる
今回のことも含めて、やっぱり自分で確認することの必要性を改めて認識しました。
自分の身は一つしかありませんので、優先順位も時には必要ですが、自分で見て業者さんの説明を聞いて、自分の知識へストックしていく。
今回のケースでもし…
・照明の交換取り付け作業に不備があった。
・ブレーカーが落ちるケースが一人のお客様に重ねて起きてしまった。
・管理会社は業者を派遣しただけ。
・私も業者に任せて、立ち会わなかった。
・漏電個所がすぐにわからずに、時間を要してしまうことになってしまった。
・お客様のストレスが増えてくる。
・最悪、部屋の移動をお願いする。
・大きなクレームとなる。
ことになってしまっていたかも知れません。
起こってしまったことは変えられませんが、その後は自分で進められます。
今回のケースでは、お客様への即時対応や報告も速やかにおこなえたことで、無事ご了承いただくことができました。
信頼は積み重ねるには時間がかかりますが、失う時にはあっという間です。
油断なく、心は平常運転を心掛けたいですね。