管理者Xの検針

その家を、愛そう。

本と音楽、書店とデジタルのあれこれ

 

「本(書籍)はどこで買いますか」とか「書籍と電子書籍ではどちらを選びますか」とかの話が以前出てました。

 

私は本屋とか雑貨屋が大好きです。※30過ぎのおっさんが、女の子みたいなこと言ってすんません。

 本のにおいも好きだし、帯を見る楽しみや並べられた表紙から興味をそそられたり、本屋の雰囲気も好きなんです。

 

でも最近は、特に手元に置いておきたい本以外は、やはりAmazonでの購入をします。※kindle版です。

 読むという面でも紙の本の方は読んでいて「あの場面をもう一度」と読み直すにしても、指がだいたいの場所を覚えていますので、戻り読みを頻繁にするときには意外と都合がいいんです。

ただ、積み本せずにいつでも読める、たくさん持てるということが思いのほか便利なのでkindle版の方が自分には合っているなと感じます。

 画面の大きさや質感から、マンガはiPad、書籍はkindleという感じで使い分けています。

 

私の町でも、本屋(書店)はずいぶん少なくなりました。小さいところはほとんど残っていません。しかし、本屋はなくならないと思っています。もちろん、今のままの経営では難しいかもしれません。

 

不思議な光景を目にするんです。

街の小さな商店街の角地に敷地も小さく置いてあるものも、ざっと見える限り「タバコ」、「新聞・週刊誌・コミック」、「お菓子・ジュース」ぐらいしかないお店があります。

駅のキオスクよりも小さく、何屋さんなのかも分かりません。お菓子もガム類くらい、コミックもマニアックなものがあるだけです。もちろん巻数も揃ってるわけなどありません。何故つぶれずに営業できてるんだろうと不思議です。

 

ブックオフへはよく行くのですが、最近できたところは店内に飲食可能なスペースを作っていました。カフェ?とまでは言えませんが、コーヒーやサンドイッチくらいは頼めます。ドリンクサービスを実施している日もあります。そこでは会計前のブックオフの本を持ってきて読むことができます。

TSUTAYAスターバックスと併設しているところは多々ありますが、中古本市場でもこんな取り組みしてるの?と意外でした。

 

本屋が過去、蔵書をたくさん揃えて、「欲しい本が必ず見つかります!」みたいなキャッチコピーで大型化したあと、Amazonによってそのモデルでは営業が厳しくなりました。

本屋さんのこれからは本を本としてだけで売るのではなく、「何か別のものの提案をし、その中に本がある」ということが必要なのかもしれないと思いました。

 

例えば、

花屋さんが花を売るのではなく、花をプレゼントする機会をプロデュースするみたいな感じでしょうか。

 

心地よい雰囲気、学びの機会、親子の交流の場として・・・とか何かカテゴリーを少しずらすだけで本も書店も様々な提案の仕方があるんだろうなと思います。

 

実は音楽も一緒なんです。

レコードからカセット、CD、MD、デジタル端末と次々に音楽データの取り扱いは変わってきました。CD・MDの普及が始まったころ、レコードやカセットなどはその音質や生産性の問題で淘汰されると噂されることも少なからずありました。

しかし、プレーヤーの発達こそすれ、レコード(アナログ)はファンを取り込みながら現在も残っています。

レコードが持つ魅力は単純に音源というくくりからインテリアだったり、聞くから聞かせるへのアイテムだったり、楽しむものへとアピールの幅が広がりました。

このことが、老若男女受け入れられ続けているんだと思います。

音質も、いつかの記事にアナログレコードの表現する音域が人間の耳で捉えられる範囲内であることや耳に届くノイズや音質自体が柔らかく心を落ち着けるというような記事を読んだことがあります。

また、これもどこかで目にしたくらいの記憶ですが、DJプレイの様式に今でもアナログが使われるのは、スピーカーの質にもよりますが、大音量で演奏するときの音割れが少なく、低音に厚みがあるからだそうです。

デジタルが普及し、全てを網羅したからと言って、アナログなものが淘汰されるわけではないんですよね。案外、意外な組み合わせでそのものの良さが強調されるかもしれませんね。