管理者Xの検針

その家を、愛そう。

管理組合同士の交流会で互いに情報交換

 

 

『運営方法や修繕を比較』

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市の支援事業としてマンション管理士会などの団体が開催し、管理組合の役員でない住民も参加できる仕組みになっている。

分譲マンションは総会などで自身のマンションの取り組みについてはどのような運営がなされているのか知ることができるが、他のマンションはどうなんだろうというところは知りようもないので、このような取り組みは入居者としては非常に興味深いことと思う。

 

例えば、マンションの役員についてはローテーションで回ってくる場合もあり、自身が役員としてどのように振る舞えばよいのかや、理事長など委員長になった際には最終的には自身の氏名が議事録に残ることから、自分の任期で運営のミスが出ないようにしたいなど、知りたいことはさまざまにあるのに議事録でしか知ることができないのが現状である。

 

管理運営にくまなく目を通している方や熱心に参加されている人は意外と少なく、自身に関わってきて初めて運営に関心が出るとか、社会通念上のマンション運営で何かしらの問題定義がなされた際に、自分のマンションはどうなのだろうかと思うことが多いのである。

「住戸専用の排水管の清掃をしなくてもいいという住民がいた場合、どうしていますか」との質問に、別のマンションの参加者が「『清掃をせずに漏水があった場合は責任を取る』という誓約書を書いてもらっています」と説明するなど、活発な情報交換が行われた。

「昨秋、管理組合の理事長になったが、修繕積立金の決め方がわからない。管理会社には相談しているが、よそのマンションがどうしているのか、知りたくて参加しました」

「大規模修繕の委員を務めた時、交流会がきっかけで、他のマンションの修繕現場を訪れた。実際の施工方法を確認することができ、参考になりました」

 

上記のような質問は入居者の生の声だと思う。

NPO法人のようなところやマンション管理の外部団体が主催することはあっても、管理会社内部としては複雑なところも多いだろう。

マンション管理会社は入居者の知りたいことには応えつつ、設備の維持管理、管理組合の運営など様々に提案もするが、他社と比べることはそのまま管理変更につながる恐れもあるからである。

 

入居者もいろいろと安くできるならそっちのほうがと考えがちだが、あくまで無駄を省き浮いた分は修繕費として積み立てるなど、支出を抑えるのではなく、マンションへ積み立てるとして意識したい。そして、管理会社へも必要な運営費はしっかり確保してやることも必要だと思う。

最近はどうも「安かろう悪かろう」だったり、安くなった分、修繕の一時金が足りなくなったり、管理会社もやっつけ仕事しかしなくなったりとあまり喜ばしい話を聞かない。

 

長期デフレで建設会社が少なくなってしまったが、管理会社も同じで力のないところは淘汰されてしまった感じがする。

しかし、こういう業者は大手が優れているわけではなくて、中小や地場業者は規模は小さくても取扱戸数や範囲が狭いだけで、仕事はきっちりなところも多い。

 

離職率も低くはない業界だけど、多くの経験を要する業界でもあるので、頑張っている業者さんには若手も育てながら活躍してほしいと思う。