管理者Xの検針

その家を、愛そう。

業界の外側から好きなことを言ってみる

 

私は自分のブログを不動産ブログだとは認識していない。

※不動産業界をネタにしても、おもしろくもなんともないだろうし…

 

しかし、個人的には物件を見ることも間取図を見ることも好きだし、業界の中であった『なるほど』と思ったことや自分の好きなことを好きなように書くことにしている。

 

そのおかげでブログが続いている。※最近は継続が途切れがちだが (・ω・ ;)(; ・ω・)

ブックマークもいくつかされて、そこそこ拡散されることもある。

 

これからも日常のちょっとしたことや、マニアックなことなどを書いていくと思う。

 

・・・

そんなスタンスでいると思ったのに!

振り返ると、『業界の裏話』的なことや『仕事の本音』的なことを書いてる自分がいた(゚д゚)!

確かに、何かを書き記すときに「良く表現しよう」とか「おススメ」的なことよりも『裏話』、『本音・暴露』とかの方がおもしろいかもって思っちゃう節はある。

 

上手く表現できないが、当初感じていた立ち位置と若干違うなぁと思ったのでこんなエントリーを書いてみた。

 

私が思う、不動産ブログってこれだよ!というのを紹介します。

私の感覚ですが好きなブログです。

ブログランキングとかで選んだわけではなくて、業界を知っていく中で知ったブログです。

ブログ版/不動産業界の歩き方 ブログ版/不動産業界の歩き方

 同名のサイトも非常に面白いです。サイトもブログもカテゴリーで好きなのから読んでます。

不動産屋のパートですが、何か? 不動産屋のパートですが、何か?

先ほどのサイトの管理人を師と仰ぐ女性事務員が書いているブログです。

女性ながら鋭い視点で書かれていて面白いです。 

駅前不動産屋 今日も回りは敵だらけ。駅前不動産屋 今日も回りは敵だらけ。

 バラエティーに富んだスタッフによるドタバタコメディーのような日常にほっこりします。 

選ぶのは、家賃か?縁起か?事故物件を選ぶボーダーライン

 

少し前に事故物件の記事が出てましたね。

中にはこんな記事がある。

賃貸物件の家屋内で自殺や孤独死、殺人事件などが発生したため、「縁起が悪い」などとして敬遠されがちな「事故物件」をあえて指定して借りるケースが目立ってきている。経済的に余裕がない人たちが、安い家賃を求めて入居しているようだ。

(中略)

男性は部屋探しの際、知人の不動産仲介業者に「事故物件を探している」と依頼した。経済的な苦しさが理由だ。高校卒業後、飲食店やコールセンターなどでアルバイトや派遣社員で働いたが、バブル期には約400万円あった年収は、近年、200万円弱に。仲介業者から「事故物件は人気がある。早く押さえないと持って行かれる」とせかされ、すぐ契約を決めた。

苦肉の策として、選択肢の一つに事故物件があがるのは分かる。

でも、ある一部ではもう既に一つのジャンルではないかってくらいに感じる時がある。

しかし、選ぶ時には勇気!?背中を押されることがないと選ばないと思うんですよね。

 

好んで選ぶ好き者はいないだろうし、生活ややむなく選んだという場合でもそこに至るまでの重きを何に置くかが重要なんだろう。

お金→事故物件も有り→事故の種類は→自殺?事件?自然死?

なんて考えるのだろう。

 

気持ちの面でも絶対何も感じない人なんていないだろうし、過去そこで何があったのか?死に際?みたいなものに納得しないと借りられないと感じる。

※納得したらいいんかい!ってものでもないけど。

 

発言小町にも『事故物件に住んだら引きますか?』っていう書き込みがあった。

単身の場合と家族の場合とではまた問題なんだろうな。

 

実際、事故物件ってどうなのよって言われれば経験上何もないとしか言えない。(今までは)

でも、『病は気から』みたいに、マイナスのプラシーボ効果で気が滅入っちゃう人もいるだろうから、生活に困窮して住まいも定まらず、そんな時に自分の過去とか振り替えちゃって病気になったら心霊だと思っちゃうよね。どんどん負のスパイラルに入る…みたいな。

 

住まいに関する、セーフティネットでもあればいいんだろうけどね。期限付きでもね。

それこそ、UR賃貸が事故物件の客付け第一人者だよ。

事故物件は家賃の半額」という業界の慣例があるが、定着させたのは全国に75万戸の賃貸住宅を持つ都市再生機構(UR)だ。「特別募集住宅」と銘打って入居後1〜2年間は家賃を半額とし、先着順で入居者を募る。他のUR物件と同じく礼金や更新手数料がいらないことも、住居確保に窮する人にとって魅力だ。

 

年収○○世帯とか世代とかの話よりも、『衣・食・住』足りてないと心は満足に働かないと私は思うよ。

網戸の張り替えは入居者(借主)負担なのか。

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網戸の張り替えは貸主、借主どちらの負担か…、そこそこ気になる事例ですね。

ヤフーの知恵袋にて『網戸の張り替えは貸主、借主どちらが負担すべきですか?』とのお悩みがいくつか掲載されていました。

網戸は経年なのか、消耗品なのか

網戸の損傷は経年劣化と捉えられるのか、消耗品ととられるのか

貸主負担になるのか、借主負担になるのかの分かれ目がココではないかと思います。

例えば、室内の壁紙(クロス)などと同じ扱いなのか、電球などの消耗品と同じ扱いなのかということです。

電球なんかは入居中に切れたからといって、オーナーがいちいち負担して交換するものではありません。

 

契約書にも多くは、「畳・襖・クロス」に関することは書かれていますが、網戸は特別な記載がないんじゃないかな。

 

で、網戸がどれにあたるのかということ。

基本的には網戸は経年扱いです。

ただし!

処理の仕方としては半々だということも事実です。

賃貸には地域の慣習が大きく反映されます。

ネットで確認してみると、東京では消耗品扱いです。

東京ルールというやつらしいです。ただし、退去時には貸主負担。

 

通常は、現入居者が退去後にお部屋を整えて募集をかけます。その際に、修繕を行うのですが、この時には当たり前ですがオーナーの負担なのです。

入居中に入居者の故意過失で網戸が破れることなど、そうそうありません。

たまたま、今までは古くなってもなんとか持ちこたえていた網戸が、今回の入居者がいる時に破れてしまうということはあるのです。

それを入居者が負担するのかといえばNOだと思うのですが、それぞれの地域によっては「消耗品なので交換してね(ゝω・)vキャピ」となるわけです。

 

網戸の張り替えは業者にお願いすると、3,000円〜4,000円位します。※1枚〜窓単位

そんな場合は、自分でやってみることをおすすめします。

慣れればスマホの保護シート張りのようにプロフェッショナルな腕前になりますよ(*´∀`*)

材料代のみですし、最近は100円ショップにもゴムとかヘラとかのセットもあるようです。

結論

網戸は入居希望時の内覧のチェック項目に入れておきましょう。

緩いとか、古いとかは入居申し込み時に交換してもらえますかとお願いすれば大抵対応してくれます。

これで、入居中の心配は軽減されるのではないでしょうか。

また、通常規格の窓でしたら、自分で網戸の張り替えが可能ですが、特別な形状のものは業者にお願いする必要があります。※料金も結構かかります。

これは、窓が広いタイプや出窓なんかがそれにあたります。

通常かそうでないかは、まぁ分かると思いますが、分かりやすくいえば規制のカーテンサイズの窓かどうかが目安です。

 

また、キッチンや洗面などの水栓根元から水がしみ出してくることや、トイレのタップに劣化が出て、水がちょろちょろ出ているのも経年で処理できる部分です。

多くはパッキン交換で済むものが多く、お願いすればすぐに対応してくれます。

一般賃貸よりもUR賃貸の方がオススメなのか

 

UR賃貸がお得だと誰が証明したんだ?

 

引越しの時期になるとネットで語られる「UR賃貸お得説」

果たしてその真実はどうなのか…

 

UR賃貸は一般賃貸よりも安く住める!条件が良い!!

「UR賃貸」や「特優賃」は一般の賃貸よりもいい条件のお部屋が安く借りられるというイメージがあると思います。

事実、借りられます。

ですが!

今や一般の賃貸も安く借りられるんですが…何か?

 

実際のところ、UR賃貸がお得だといえるのは東京や大阪ぐらいではないでしょうか。※東京だけかも知れない…

都心で仕事の経験がないので何ともだが、東京23区で優良物件を探すのは困難でしょう。単身のお部屋でも月額賃料が結構するのに、広さや設備など希望を言い出せばとても支払える金額ではなくなってくるもの分かる。

 

しかし、地方や地方都市ぐらいのところでは…いやいや東京以外では!!

UR賃貸と言えども空室はあるのです。

 

そもそも“UR賃貸”、“特優賃”とは

UR賃貸は「独立行政法人都市再生機構」が大家さんの公団住宅です。

敷金、礼金、仲介手数料、更新料が無料で保証人も必要ないケースもあります。

フリーレントも対応しているケースがあります。

 

特優賃は「特定優良賃貸住宅」といい、行政が大家さんに物件の建設費や家賃補助を行うことで、入居者の負担が軽減された物件です。公社が間に入って管理しているのとそうでないのがあります。

鉄筋コンクリート造のマンションが多く、広さ(㎡)の割に安く住むことができる。

相場より賃料が安い場合が多いかな。

 

オススメなところを箇条書きするよ(゜∀゜)

  • 敷金・礼金・仲介手数料無料
  • 更新料無料
  • 保証人無し
  • フリーレント可(家賃免責のこと)
  • 退去時の精算が明確
  • 賃料が相場より安い
  • 広めなお部屋あり
  • 家具・家電付きもあり
  • 設備が充実(オートロックやTVモニターホン、追い炊き機能付き浴室等)
  • リノベーションされているものが多い 

デメリットはないかな?(゜∀゜)

  • 築年数は古いものが多い
  • 思ったより安い物件ばかりではない
  • 中心部は別だが、意外と遠いところもあり、立地はまちまち
  • 実は、契約内容も物件レベルも一般賃貸でも探せるレベルが多い

 

・・・

少なくとも、私個人の意見では、現在の賃貸住宅市場において「UR賃貸」も「特優賃」も魅力的ではありません。

もちろん、これらの仕組みができた当時は画期的ですごく魅力的な物件でしたが、現在の賃貸物件はものすごくいいものが出てます。

悲しいことですが、築5年くらいの浅い物件でもガクンと値下がりするエリアもあるので、賃料が高いとかも思わなくなるケースもあります。

ホントのところでは、賃貸マンションのレベルがあがってきてるのです。

また、築年数が古いものでもリノベーションが盛んに行われてますので、むしろ第2の人生を謳歌している物件もたくさんあります。

 

余ってますよ・・・UR賃貸。

 

ネットで検索すれば、でるわでるわ・・・

  • 契約が3年と決まっているがその分、賃料が割安
  • 抽選があるので、入居希望が殺到
  • 年収で縛りがある
  • 広くて好立地な場所は空きがないんです

確かに、契約が定借なので、割安でしょう。しかし、それは一般物件でも同じ。

※しかも、定借でも更新可能なら普通の契約と何ら変わりません。

抽選も最近は申し込みベースになってきています。

年収での縛りも、賃貸を借りるときに、自分の収入で無理のない範囲を決めると思いますので、どちらが縛るというもんでもないな。

こう見てみると、URかどうかに関わらず、優良な物件は人気なわけです。

 

都道府県数カ所ぐらいでは、余っている物件も普通にあります。

UR賃貸なのに敷金があるところ、更新料が必要なところ、間に管理会社が入って仲介料が必要なところ、家賃が割安といいながら、どこと比べて割安なのか分からないところ等々、オススメか?という物件が多いです。

 

結論!私の思うおすすめは(゜∀゜)

・UR賃貸は都心ならおすすめ。※探すのは時期、タイミング次第。

・セルフリノベーション(改装自由)賃貸がおすすめ。

・地方なら分譲賃貸もおすすめ。(管理人がいるタイプ)

 

家賃が抑えられて、退去時の話も詰めて契約に記載してもらえるなら、セルフリノベーション可能な賃貸がおすすめです(゜∀゜)

部屋の内見は「ブス・ブス・美人」の順番で!?接客時における営業のロジック

 

『人の心も科学です。とてつもなく奥深い』

ガリレオの苦悩  第二章 操縦る”

 

えっ!?これ普通じゃないのっていう記事を見つけたので共有します。

でも、知っていることと知らないことでは結構差が出るかもなと思ってしまいました。

部屋の内見は「ブス・ブス・美人」の順番で?ずる賢い仲介業者の、驚くべき裏ルール | nanapi [ナナピ]部屋の内見は「ブス・ブス・美人」の順番で?ずる賢い仲介業者の、驚くべき裏ルール | nanapi [ナナピ]

 内容はこのように構成されています。

1.はじめに

2.悪徳業者のひどい手口とは?

  ・実在しない物件で、客を引き寄せる

  ・「ブス・ブス・美人」の順番で内見させる

  ・悪い点を一切言わない

3.内見でしっかりチェックしたいポイント

  ・間取り図をよく見てみよう

  ・共用部分の管理具合をチェックしよう

  ・電波やネット環境を確認しよう

  ・分譲賃貸を見つけたら、即行動しよう

4・おわりに

内容は是非、リンク先を見てみて下さい。借手としてフムフムと思われる内容になっております。

ここでは、業者側の立場として別の見方も書いておきます。 

 「ブス・ブス・美人」の順番で内見させる

これは悪いことなのか?と初め思っちゃいましたが、お客さんの意図しない物件に誘導しているなら無しですよね。でも、通常こういう案内はどの業者さんも行っています。

※個人的には行っていない営業は初心者だと思っています。

来店時に直接ヒアリングをして、案内可能物件のメドを立てたら申込みをもらうために、申込みをもらえそうな物件に焦点を絞るということは行うべきです。

※この行動は営業さんそれぞれです。「ブス・普通・美人」の人もいれば「美人・ブス・ブス」として強く印象に残させる人もいます。

 

存在しない物件で、客を引き寄せる

これは少し前から禁止されていますので、まともな業者さんはやっていませんよ。

ネットの表示に対しても敏感です。

※地方のおじいちゃん不動産なんかは数年前の物件資料を空室中!と貼っていますがそこはご愛嬌なのかな(;^ω^)

 もしくは、取り扱ったことのある物件の表示なだけかもしれない。

(※誤認させるような表示は本来不可です)

 

悪い点を一切言わない

取り立てて盛ったりもしませんが、けなしたりもしません。事故物件のように瑕疵がある場合は伝えますが、基本的にはお客さんが知りたい内容に答えるのみです。

 

自分なりのチェック項目を持っておこう

内見でチェックしたいポイントはどれも大切です。住まい選び・部屋選びでは自分なりのチェック項目をしっかり持っていることが大切です。

共用部を見ることで、管理が行き届いているのかや入居者の様子が分かってきます。

だからこそ、私たち業者もそこに注視して管理しなければいけないことでもありますが・・・

 

《 まとめ 》

案内・内見についてはさまざまですね。

お客さんがネットで検索してきたものを見たいと来店してきた場合にはこの限りではありませんしね。

申込みをもらえるようにちょっとした工夫的な感覚に捉えてました。お客さんの背中を押す的なね( *´艸`)

 

但し、私の場合はどんな案内の順序だろうが、案内する物件のどれをお客さんが選んでもいいように選定しますけどね( ̄▽ ̄)

※たまに美人よりもブスを選ばれるお客さんもいるんで・・・(;´・ω・)

それと、他の人にとっての「ブス」物件でもきちんと相手を見つけて、「美人」に変えて見せますけどね(*´ω`)

 

【 欄外 】

内見の物件数は絞ったほうがいいです。

たくさん持ち込むもしくはたくさん見たいと思う人もいますが、印象に留めておける件数は多くありません。

たくさん見ているうちに、どれが良かったのか分からなくなる場合があります。その意味でも、3件程度が良いのです。

※条件がある程度良くて最終的に見て決めるだけ。

たくさん見る場合には、日を改めたほうがいいですね。

礼金はどのようにあつかわれているのか、その意外な利用法について

 

「 礼金とは何か? 」

 ウィキにはこうありました。※由来を引用

礼金は、地方から大都会(東京)に一人でやってきた単身赴任者・学生等の援護のために、上京した人の親戚が東京の下宿などの大家に払った現金が由来といわれる。上京する人に大都会に知り合い・親戚がいない場合に、いざとなったときには大家に面倒を見てもらえるようにと、「前もっての感謝」という意味でお金を払った。そのお礼の意味で、「礼金」と呼ばれるようになった。

 他には、戦後間もないころには住むところがない(住宅が不足している)状況でした。そんな時、住む場所を提供してくれる人に対して感謝の気持ちを表してお金を包んだことがはじまりだと言われています。

「お部屋を貸してくれてありがとう」と大家さんにお金を包んだのです。近隣に引っ越してきたのであいさつに菓子折りを持っていくみたいな感覚でしょうか。

 

今の時代、住宅の供給数はむしろ過剰な状態で部屋余りの現状です。オーナーは如何にして自分の物件に入居者を呼び込もうかと知恵を絞る時代です。

 

では、何故礼金がいまだに取られているのか?

正直に書きます…

  • 地域の風習でいまだに残っている。
  • 礼金も業者・営業への報酬に充てている。
  • 礼金から室内の設備をリフレッシュor補充している。
  • 退去時の修繕において、オーナー分の負担に充てている。

主にこの4つです。※業者には耳の痛い話だ…

いいですか、これら4つは入居者には全くメリットのない内容です。むしろ、相手となる業者やオーナーに余分に支払っている、もしくは、他人の経費も負担している内容です。

これが、グレーゾーンです。別に法律に照らしても、受取と使用時には名目が変わっていますので何ら問題がありません。

いやいや、いいんです!こういったことはどの業界でも行われているかも知れませんし、仕事さえキッチリして頂ければお支払することにあんまり文句はありません。

でも、多いですね!経験も少ない、熱意もない、やっつけ仕事でお金だけ取っていく営業さん。合わせて、HPでは『親切・丁寧』とか謳ってます。

 

礼金は無くても問題ないのに『礼金ゼロです』を強調されてお得感が出されています。

 

是非、契約する時(入居する時)の交渉に役立ててほしい

上記4点を踏まえて、入居するときの交渉に役立ててほしいケースを以下に紹介します。

☆家賃交渉において(敷金・礼金ゼロ物件等で)

家賃が少しでも下がればいいと考える人は多い。で、交渉してもなかなか首を縦にふってくれない時ですが、お客さんである自分から礼金を1ヶ月払うので賃料を〇〇千円引いて下さいと交渉してみる。

賃貸の平均入居年数は単身で2年から4年です。

60,000円の賃料の場合、礼金で60,000円支払いますが、賃料を3,000円引いていただけた場合2年内で回収します。(72,000円/2年間)ということは、長く住めば住むほど自身にはメリットがあります。また、大家さんにも1年くらいの短期で解約されるかもという不安が「礼金支払ってもらっている」という保険が心情的に付きます。

 

礼金だけなくしてもらう(敷金・礼金あり物件等で)

前回も書きましたが、『敷金』は戻ってくるお金です。預けているだけです。だから同じ金額を払っても内訳が敷金であれば入居者にはメリットなのです。

例えば、敷金2ヵ月、礼金1ヶ月の物件があるとします。契約前の交渉で支払うお金を、敷金3ヶ月、礼金なしに変えてもらうのです。オーナーの立場であれば、入居が決まり家賃減額もなしで支払うお金の内訳だけが変わることを拒否する人はいません。

事実、礼金をあてにするオーナーを見たことがありません。

ここを頑なに拒むようなら、その業者もしくはその営業の報酬に関係しているだけです。

 

礼金を頂ければエアコンorウォシュレット取り付けますという内容

自分が払ったお金でオーナーが取り付けてくれるだけです。自分で購入するのと何ら変わりませんが、しいて言えば、自分で取り付ければ取り外しの義務も出てきますが、オーナーがつけるので退去時の心配がありません。(自分でつけても取り外して出てくれというオーナーは少ないですが…) 

 

礼金はオーナーに支払うお金なのでサービスできませんが、私の仲介手数料をサービスしますという内容

こういう場合は、ほぼ間違いなくオーナーは礼金を無くしてもいいと考えています。入居さえ決まればいいというタイプ。だから営業は、仲介手数料をサービスし、入居者にもオーナーにも恩を作った形をとるのです。しかし、オーナーからは礼金を「成約協力金」とか「広告掲載料」とかの名目で自身の報酬として頂くのでタダ働きはしていません。

 

今回の内容は何事も安くできるという趣旨で書いたものではありません。頑張っている業者さんもたくさん知っていますし、ビジネスとしては利益を出さないと続けていけないことですからみんな必死になっています。

ただ、めまぐるしく状況が変わる世の中において、上手にお金を使いたいなと考えています。支払うべきものには支払い、そのうえで得することがあれば嬉しいですからね。

 

次は「特優賃」とか「UR賃貸」について書いておきます。

敷金・礼金なしや初期費用0は安心していいのか

 

よくないな…

管理会社はそういうことを繰り返して、契約処理や家賃改定をおこなってきました。

その恩恵はあなたたちも受けてきたはずだ。

 

あとは…

 

選択の問題です。

(どの部屋を選ぶのか、どの業者で契約をするのか)

 

 ネット上のQ&Aサイトに古い投稿でしたが、「敷金・礼金なし物件」について不安に思われている方がおられたので、書いておこうと思います。

大まかに不安に思われているのは以下の点でしょう。

  • 他の項目でお金を取られてトータルでは安くないのではないか。
  • 退去時に多大に請求されるのではないか。
  • 物件に何か問題があるのではないか。 

 

結論から言えば、安心して構いません

考え方としては、その物件を紹介するにあたっての提案の仕方に「敷金・礼金なし」が加わったです。

毎年、新築物件は立ちますし、リノベーションを施す物件もあります。人の移動に伴い、空いたお部屋から順次紹介されるのですが、自分の物件を選んでもらうために『お得感』を出さないと選んでもらえないわけです。

お金をかけられるオーナーさんは手立てが多いのですが、空き室が増えてきたり、もともと利回りがきつくて付加価値に注力できないオーナーさんには初期費用を軽減して入口を広げることはメリットが大きいのです。

ただ、退去時の修繕費でもめるケースが多いので過去に多大な請求をされたというケースが増えました。

 

“使用に問題があるケース”“管理会社の請求に問題があるケース”がありますので一緒にはできないのですが、借りる方としては問題なく過したいと思うものです。 

 

最近では初期費用0でも入居時もしくは退去時に一定額の修繕費に充当するお金を支払うケースや保証会社に加入してもらうケースが増えており大きな問題になりにくくはなっています。 

※「美装代」とか「内装代」として2.5万~1ヶ月分(賃料)位の費用が必要

※保証人が要らない場合、保証会社に加入しますがその折に退去時の原状回復費も含めたプランを選べるようになっています。月々の家賃が数%割り増しや保証料を契約時に一定額支払う。(数万~1ヶ月分/賃料くらい)

 

他では単に古いからとかではなくて、周囲に比べて『ガマンポイント』のある物件も初期費用0で紹介されたりします。

 

オーナーにとって大事なことは入居者がいて、月々の賃料収入が確保できることが重要で契約時のお金は大した問題ではないのです。

逆に契約時に大切なのは業者さんで、この手続きでビジネスを行っているのとお客さんとの折衝でトラブルも抱えたくないと考えています。

だから、双方の仲介として間の仕組みを考えるのです。

 

敷金・礼金なし物件は契約時の総額ではおおよそ賃料の2ヵ月分くらいが軽減できる計算です。

※敷金・礼金なしではなく、礼金・仲介手数料なしの内容です。

 

地方ではよく誤解されるのですが、敷金は戻ってくるお金です。契約時にも『預り』の処理ですからね。

同じ処理でも、先ほどの「内装代」と名目が変わったり、「敷引金」とかになると戻ってこないお金になります。

 

契約する時には「新生活」とか「希望」とか多幸感に包まれている無敵モード状態ですが、退去時には「転職」とか「収支改善」とか必ずしも良い意味ではない場合もありますので、初めにしっかりと内容を聞いておきましょう。

 

長くなったので、次に「礼金」について書いておきます。

そこにあるのに、存在していない物件

 

タイトルは謎かけではありません。※心霊でもありません。

実際にこういうことがあるのです。

 

皆さんは部屋探しや引っ越しの時にどのような手順で進めますか?

  • ネットで探す
  • 不動産会社に行く
  • 知人・友人に頼む
  • 現地で(探しているエリアで)周囲を回って好みの物件・空き物件を探す

等ではないでしょうか。

特に『ネットで探す』、『不動産会社へ行く』が大多数で現地で探すことなどは非効率的なだけでなく、もともとその地方に住んでいなければできない行動です。

 

この大多数のところがポイントです!

そもそも不動産会社はすべての物件を紹介してくれるわけではありません。

もっと言うと、正確にヒアリングをしてくれません。

賃貸の不動産会社には『仲介』と『管理』があります。

【仲介が多いエリア】

  1. 営業にとって報酬が多くなる物件がよく紹介される。
  2. 人気のエリア、初期費用の安い物件がよく紹介される。
  3. 融通の利く物件がよく紹介される。
  4. お客さんの希望にマッチした&近い物件が紹介される。

【管理が多いエリア】

  1. 管理物件が紹介される。
  2. 管理物件でお客さんの希望に近いものが紹介される。
  3. 営業にとって報酬が多くなる物件がよく紹介される。
  4. 営業がたまたま物件を知っていれば、紹介されることもある。

 

ネットに載っている物件は?

ネットに載っている物件も不動産業者が登録しています。

ということは、そもそも紹介される物件がネットに載っているということになるのです。

それは、「管理物件」であったり営業にとって「紹介しやすいもの」もしくは「報酬の多くなるもの」です。

 

タイトルにあるようなお部屋はまさしくその紹介からもれたお部屋なんです。

結構あると思いますよ…

ネットにも載せられず、営業にも紹介されず、現地に看板もついていない物件・・・

 

ブログも同じかも・・・

ネットの世界ではブログや一つ一つの記事もそうかもしれませんね。

誰にも見られなければないのと同じという点では。

グーグル先生の検索にヒットしそうな記事も書けるようになりたいもんですww

 

【 欄外 】

お部屋探しではネガティブ前面に出しましたが、管理に特化したところは管理戸数が多ければ多いほど紹介可能な物件が多いということと、仲介でも地場で長く営業されているところは知識も豊富です。

そういう意味では、『物件を探して不動産会社へ行く』というよりは、自分で得られる情報から『紹介能力の高い不動産会社を探す』ということに注力した方が良いかも知れません。